
CAさんの秘密のお仕事
第6章 彼らの秘密
若葉「…」
奈穂「ウーロン茶です、どうぞ」
若葉「ありがとう…」
奈穂「…」
離陸まで残り数十分
葵は若葉の膝の上ですやすや眠り
若葉はそんな葵を愛おしそうに見つめて
いた
若葉「…」
奈穂「お二人の事ですが…」
若葉「葵の為にも、誰にも言わないでね
お願い…」
奈穂「もちろんです、誰にも言いません
葵さんと約束しましたから」
若葉「ありがとう」
奈穂「…」
若葉「正直、僕は公表しても構わないし
出来れば公表したいんだ、でも葵が反対
してて…」
奈穂「同性愛者の人達にとっては日本は
まだ住みにくい世の中ですからね…」
若葉「そうだね…」
奈穂「…」
