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CAさんの秘密のお仕事

第7章 不倫の注意点



宏樹「…」

奈穂「…っ」


裸のまま、ベッドの上で抱き合っていた
手を繋ぎ互いの足を絡ませ
時折見つめ合った


奈穂「…ねぇ」

宏樹「?」

奈穂「奥さん、大丈夫なの?」

宏樹「…見てたんだ…」

奈穂「偶然ね、通りすがりに…」

宏樹「そっか…」

奈穂「…」


宏樹の顔を見た時、奈穂は酷く後悔した
やっぱり言うべきじゃなかった
見た事を全て忘れれば
よかったと…


奈穂「…」

宏樹「二人の時に妻の話しはやめよう、
僕もしないようにするから…」

奈穂「奥さんに申し訳ないから?」

宏樹「それもあるけど…」

奈穂「認めるんだ」

宏樹「ごめん、でも嘘つきたくないから
嘘ついた方がよかった?」

奈穂「…ううん」

宏樹「…」


嘘をつきたくないと言いながら不倫して
本当は誠実なのか不誠実なのか
でもどっちも本当で…


奈穂「…」

宏樹「奈穂さん…」

奈穂「わかった、私も気をつける…」

宏樹「ごめん、ありがとう」

奈穂「…」


頷くしかなかった


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