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どすけべカメラマンに犯されています!

第6章 愛しい恋人だと思い込め。

「……ここって……」

「おう。吉原系、ベルサイユ系、だったかな?まぁ、ヒカリのインスピレーションを高められればと思ってな。ここのホテル、かなり豪勢だろ?」

一号館から五号館まであるこのホテルは、一部屋取るだけで数万円取られる恐ろしい価格帯。

セットも本格的だから、撮影で使ったりもするらしい。
その中でも一号館最上階は吉原系、ベルサイユ系と違う二部屋を楽しむことが出来る贅沢コースだ。

どちらも需要がある為、お高いながらもすぐ埋まりがちなフロア。

「衣装まで備え付けなんですね……」

「みたいだな。せっかくだから着てみろ」

由奈が見繕ってくれた洋服をぽいぽい脱がされて、重みのある着物を着させられる。
おそらく本場のものよりは簡易的だと思うけれど、それでも迫力のある衣装だ。

「わ……凄い……」

「さっき紫乃がしてくれた濃いメイクが映えるな」

吉原が実際どんな所か見たことは無いけれど、朱色基調のこの部屋は……こう、ずしんと来て、姿勢が自然に良くなってしまう。

雰囲気に呑まれそうだ。

「せっかくだから撮るぞ」

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