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どすけべカメラマンに犯されています!

第6章 愛しい恋人だと思い込め。

「……!!」

「びっくりしただろ?話には聞いてたけど、正直都市伝説レベルに信じてなかった」

麗美、という言葉とは明らかにかけ離れた部屋。
麗しくも、美しくも無い。
このラブホテルにこんな部屋があるということは、見た人しか信じられないだろう。

「…………保健室、ですよね?」

「ぴんぽーん。一号館最上階を最高値で宿泊、なおかつフロントのタブレットのオプション、裏ルームを選択……しない限り、壁が開く事はないようになってる、らしい」

「明らかに他の部屋とは毛色が違すぎませんか?」

由奈曰く、ここは経営者が趣味で作った部屋らしく、本来はお客様用では無かったらしい。

「何でそんな裏事情まで……?」

「ん?あぁ、このホテルの創設者は紫乃のジジィだからな」

「…………紫乃先生の、おじいさん……?」

「おう。あいつああ見えてお嬢様だぞ。苗字覚えてるか?」

紫乃先生の苗字は、確か並口。

と言えば聞き覚えがあった。

「……並口って、あの……?!」

ホテルをいくつも経営している、日本人なら誰もが知る大規模なグループだ。

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