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どすけべカメラマンに犯されています!

第8章 この世は不平等で満ちているのよ。

いつか会いたいと思っていた人に会える。

心臓がどきどきうるさい。


緊張と興奮とで口の中が乾いてきた。

玄関の扉を開けると、そこは白メインにマットブラックで統一されたモダンな空間。
家主さんの洗練されたセンスを感じた。

「姉様、彼はどんな方なのかしら?」

「こんな奴よ。お客人を玄関まで迎えに来ることもしない雑な人。でも……悔しいけれど、仕事の腕は確かね」

「デザイナーの方は彼とどこで知り合ったのかしら……」

「専門学校時代の先生と生徒よ。ちなみに間宮 由奈と私は同僚……って所かしら。まぁ、見ればわかるわ」

私と姉様は続く廊下を歩き、リビングと思われる部屋のドアを開ける。
そして……

「っ……ぇ……?」

そこに、いたのは。

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