テキストサイズ

どすけべカメラマンに犯されています!

第9章 コンプレックスが何だって?

「間宮さんは、姉様とはいつからの知り合いでいらっしゃるの?」

「んーーーー…………相当ちっちゃい頃から、だな」

バーの帰り道。
姉様とヒカリ様が楽しそうにおしゃべりをしていた成り行きで、わたくしは間宮さんの隣にいる。

「訳あり、ですの?」

「そーだな。でも話し出したら長いから割愛しとく。あいつも思い出したくないだろうし、オレもあんま思い出したくない」

整ったお顔を歪めて、一つため息。相当な何かがあったのだろう。
詮索するのは賢明ではなさそうだ。

「桃は和小物を作ってるんだって?」

「どうして、それを……?」

「紫乃に聞いた。センスあるってヒカリが言ってたぞ」

「ヒカリ様が……?!」

あまりに嬉しく、あまりに驚いて、思考が停止してしまう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ