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どすけべカメラマンに犯されています!

第10章 こんなんじゃ足りないよな。

「……また飲んでるんですか?」

「こんなの水だろ」

片手に持つ瓶には、水とは言い難い度数が表記されていた。
先程まで浴びるように飲んでいたのに、またこれだ。

自分自身も大きな仕事を抱えながら、僕の手伝いをしてくれている由奈には、感謝してもしてもし足りない。

気恥ずかしくてありがとうって、あまり言えないけれど。

けれど強いお酒を飲まないとやっていけないほどに負担ならば、あまり頼りすぎないようにしたい。

「もう少し体を労ってください」

「心配してくれるのか?」

「そうやって、すぐはぐらかすんですから……」

「ヒカリのうまいご飯食ってたら、だいぶ健康になったから。まぁいいだろこんくらい」

「健康になったところに不健康なもの投下しすぎなんですよ」

うまいご飯、って言葉が嬉しくて照れてしまって。
照れ隠しに毒付いてしまう。

違う、こんな事が言いたい訳じゃないのに。

ありがとうって、言いたいのに。
迷惑かけてごめんなさいって、言いたいのに。

「お前の世話はオレがしたくてしてる」

「っ……」

「お前の考えてる事は何となくわかる。つまんねぇ事考えてんじゃねぇよ」

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