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最後の年に文化祭でファッションショーを開催するのが恒例。その時にドレスとスーツが融合したちょっと物珍しいものを作ったヒカリは、まさかのその年の優秀賞を獲得。

あまりに好評すぎて、今日自分で着なければならない流れになってしまった。

優秀賞を獲ったらパーティで着る、というのは暗黙のルールなのだが、スーツとは言え、ドレスと半々のデザイン。
まさか着なければならない流れになるとは思っていなかった。
というか、優秀賞を獲るとは思っていなかった、というのが本人の言い分だ。

近年、同性同士の結婚や、自分の性に違和感がある人達が見られる中、少しでも貢献できればと中性的なデザインをコンセプトにし、作り上げた。

黒基調なので落ち着いた雰囲気に見えるが、あしらわれたチュールやレース、ドレープ、どれもこれも繊細で丁寧で、華やかにも見える。
何が言いたいかというと、ヒカリに最高に似合っているということだ。

この会場にいる誰よりも目を惹く。