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どすけべカメラマンに犯されています!

第1章 お前のカラダはオレのもん。

専門学校を出て、今は主に持ち込みをしたりしながら売り込んでいる。

んだけど。
どうしても男性のランジェリーデザイナーに偏見を感じている人が多いみたいで、なかなか受け入れてもらえない。

デザインも機能性の良さも評価はかなりしてもらえている。
そして、女性になりすましてデビューしないかと言われたりもした。

ブランドのイメージ的に、女性のデザイナーが良いんだと。


それは、嫌だ。
僕は僕としてデビューしたい。
西園寺 ヒカリそのままを受け入れて欲しい。


もうこうなったら既存のブランドに持ち込むんじゃなくて、自分で立ち上げるしかない。


でもどうすればいいかわからないし。

と、うーんうーんと悩みつつ、いつものカフェでレースをもりもり描いていたら。

「ヒカリ」


声をかけてきた男性は。


「由奈先生?!」



かつて、専門学校に非常勤講師として来ていた由奈先生だった。


相変わらずの笑顔で、ひらひらと手を振って向かい側にどすっと座る。

この遠慮のなさも変わらない。
僕、座ってくださいなんて一言も言ってない。

「何を困ってる?」

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