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どすけべカメラマンに犯されています!

第2章 オレが信じてやるから、実質無敵だ。

「はいかわいい。これもかわいい、これもかわいい」

「……ふざけてるでしょ?」

「ふざけてねぇよ。本当はオレもヒカリにモデルやってって言いたかったんだからな」

いつもにやにやいやらしい笑い方をしている由奈が、今は純粋に笑っている。
ふざけてばっかりで全くこの人は、と思っていたけれど。

その横顔は、とてもとても楽しそうで。

「ふふ、本当ですか?」

「嘘ついてどうすんだよ。しかもヒカリをモデルに撮影したのはオレが初めてと来た。カメラマン冥利に尽きる」

「……由奈に撮ってもらえて良かったです」

写真の中の僕は、あーだこーだ言いながらも柔らかい空気を漂わせているように見えた。

ばっちり決めて撮ったものより、話をしながら撮ってもらったものの方が好き。

「ヒカリの口からそんな言葉が出るとは思わなかったな。嬉しいは嬉しいけど……やけに素直じゃねぇか。熱でもあんのか?」

「ありませんよ、思ったことを言っただけです」

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