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どすけべカメラマンに犯されています!

第3章 ヒカリはオレにどうして欲しい?

この感動を共有したくてあーんの仕返しをする。

僕たちの座っている場所は、木製のベンチタイプだから由奈が隣にいる。
少し横を向いて、あーんをした。

「っぉ、んま……!」

「でしょ?こちらも負けてません」

喜びを共有できたのか嬉しくて、口元が緩む。

「あぁ、そうだな。今後は他のメニューにも目を向けることにする」

にっと笑って僕の頭を撫でる。

こういう無邪気な笑い方をすると、六つも年上だという事を忘れそうになる。

由奈は僕の年の時にはカメラマンとしてとっくに成功していたせいか、妙に貫禄があって。
だからこそこの無邪気さには、可愛いなと感じてしまうんだろう。

「あ、付いてる」

僕の口元にトマトソースが付いてしまっていたようで、指で拭い……。



その指を。舐めてしまった。

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