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「私と初めて飲む人ってそういう顔するんだよね～～お酒飲むようになってはまっちゃった。それにね。このお店だと気兼ねしなくて飲めるんだ。みんな年上のおじさんばかりだからかな？可愛がってくれて、常連さんもいっぱいなんだ」

「うらやましすぎるぜ…俺なんて付き合い程度しか飲めないから、その強さわけてほし～わ」

「仕事で飲んだりするの？」

「営業だからな。つきあいとかいろいろ？？と言ってもちょっと前まで未成年だったから最近の話なんだけどな」

則ちゃんは苦笑いをしながら私の半分以下のスピードでビールを飲んでいた。
私はいつものごとく、ビールから日本酒に変えてちびちびと飲み始めると、俺もと言ってふたりで日本酒を飲みだした。
お酒に弱いと言っていた則ちゃんが心配になりながらも一緒に飲める楽しさからお酒が進む。
上機嫌で飲んでいると則ちゃんが私の名を呼んだ。

「文香ぁ…お前なにやってんだぁ？」

則ちゃんのお猪口にお酒を注ごうとした時、則ちゃんの手が伸びて私の唇に触れた。
いきなりの事で驚いていると、私の唇に触れた手をぺろりと舐めていた。