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友達のままがいい
第4章 (過去)高校生
「2人って同じ中学だよね。仲いいけどつきあっているの?」
ずっと一緒にいる姿をみて、クラスメイトはそんなことを聞いてくる。
そんな風に見えるということがうれしいけど、こう言うしかない。
「え~?そんな風に見える?ただの友達だよ。小学校からの腐れ縁。ねぇ~?」
則ちゃんに話を投げると一瞬困ったような顔をして、次の瞬間にはくったくない笑顔を見せてくれる。
その笑顔が私を虜にする。
「そうそう。俗にいう幼馴染?小学校3年ぐらいからずっと一緒だよな。だから腐れ縁」
私の頭をくしゃくしゃするそれさえもうれしくて、自然と笑顔になる。
そんな私は、いつも彼といると笑顔でいられた。
「それで幼馴染~?仲良すぎるんですけど~」
「じゃ、お前もしてやるよ」
「則孝~~やめろよ~~」
私以上にじゃれあう姿もいつものことで、楽しい毎日を過ごすことができた。
それはこのまま変わらないと思っていた。
思っていたのは私だけで、則ちゃんは違った。
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