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とにかく書いてみようじゃないか

第1章 とにかく書いてみようじゃないか。

【小説を上手く書くには……】


 これ、書き手なら、みんな思うことじゃないかな?

 そもそも、自分が書いている小説が上手いのか否か……。

 上手く書いているつもりであっても、プロの作家や、目の肥えた読み手さんが見れば、「なんだこれ……」て、なるのかもしれない。

 では、上手い文章、上手い小説って、なんなのか……これ、答え出せる人います?

 確かに、芥川賞、直木賞作品や、ベストセラー小説を読めば、これは上手いんだ……と受け取れるかもしれないけど、「面白い作品」が上手いのか、巧みな表現や描写が上手いのか、難しい文字を並べてるのが、上手いのか……どうなん?

 それを言ったら歌だってそうだよね。歌が上手いから、歌唱力があるからヒットしているのかと言えば、失礼ながらそうじゃない場合もある。

 ある、プロの作家さんの小説講座で、こんなことを言っていた。


「小説は、上手く書く必要はない」



 上手く書く必要、あるだろって思うんだけど、その方が言うには、読者が引き付けられる内容や文章であれば、読んでくれる……てことらしい。だから、上手いとは、また別の話ってことやわね。

 上手いにこしたことはないわけで、それで読者が引き付けられるとするなら、最強だよな。

 でも、書籍化を副賞とする文学賞では、上手い下手よりも、書き方の基本をキッチリすることが条件としてあるよね。

 例えば、文章の書き出しには、一文字分空ける。

 つまり……

聞いたことがない話だ。×

 聞いたことがない話だ。○


 記号の後ろは、一文字空ける。

「うそっ!ありえないよ」×

「うそっ! ありえないよ」○

 みたいにね。原稿用紙に書く時は、わりと気をつけてます。

 台詞の最後に句点「。」をつけないってのもあるのよ。

「今日、友達に会ったよ。」×

「今日、友達に会ったよ」○


 でも、これ、童話だと台詞の最後につけてること多いし、あの芥川賞作家の田中慎弥さんも最後に句点をつけてるし、あまりうるさく言われないのかもしれませんな。

 上手い文章、上手い小説、あなたはどう見ます?

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