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つかず、離れず

第5章 orange

PM3:00-到着

マ「櫻井さん!着きましたよ」

ちょうど日の光が僕に当たり目を細め眠りから目覚める

翔「おおー、すごいここだよ。」

マ「途中迷ったのに起こしても全然起きないから困りましたよ」

車は旅館の駐車場に停めてあり俺が渡した地図通り着いてくれた。

翔「ここだ、みんなで決めたとこ」

マ「みんな?」

翔「いや、嵐の人にどこがいいか決めてる時決めてもらったんだよ」

マ「あっ、そうだったんですか…」

ここまで隠してたのがバレそうになりそそくさとシートベルトも外し降りる準備をする

翔「ありがとうね、これでご飯とか食べて」

何かを詫びるかのように1万円差し出し車を後にする。よりバレそうな行動を取るのは気づいていない

翔「じゃバイバイ!お疲れ様」

マ「はい、失礼します」

最後の終わり方に疑問を残しつつもそんなことはとうの昔に忘れ智くんのことを考えていた
女将さんに部屋を案内してもらいみんなのところへ向かう。部屋の前に着きやけに静かなのが気になる
女将さんに一礼して中へ入る。

翔「なんで?」

中には誰もいなかった、広々として置いてある置物一つ一つが高価で僕一人ではもったいないなぜ誰もいないんだ。俺はポッケに入ってある携帯を取り出しニノヘ電話するプルプルという着信音を耳でしっかり聞きプツッという音の後にもしもしと聞き慣れた声が入ってくる

翔「もしもし?今どこにいる?もう旅館着いてさ」

和「あー翔さん今ですか?外にご飯を食べに出てて」

翔「そうか、後何時間ぐらいかかりそう?」

午後3時今が丁度いい時間。ご飯を食べて遊んで夜の7時くらいに戻ってくるのが一番いいのを知っているからわざと帰って来る時間を聞くニノは気遣いやさんだから早めの時間を言うはず

和「そうですね…」

そう言って数秒沈黙の時間が続く。微かに聞こえる喋り声多分皆んなと話しをしているのだろう。それを聴きながら智くんと入る温泉を妄想する

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