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俊光と菜子のホントの関係

第11章 『一旦距離を置きたい』


「やれやれ……。んで? それで、図書館でのバイトの日数と時間を増やす……と」

「あぁ。次のシフトからになるだろうけど……」


 俺のシフトは基本週に三日から多くても四日で、勤務時間は夕方から夜八時まで。休みの日は、朝から長めに入ることもある。

 それをこれからは、週五日にして、平日の勤務時間も図書館が閉館する九時までに延長してもらおうと考えた。


 そうするのは――菜子から距離を置くため。


 同じ家に住んでるから全く会わないようにするのは無理だけど、少しでも菜子と接触する時間を減らして他のことに気を向けていれば、菜子への高ぶる気持ちも抑えきれない性欲も紛らわせる。


 けど智樹は、それには賛同したりせずに、顔の中心にシワを寄せた。


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