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それが、愛なんだね

第1章 それが、愛なんだね

  それが、愛なんだね

双葉 如人

         1

 皐月は、彰から、愛のエキスを、いっぱいもらった。
 精神的な意味でのエキスと、彰が放出するエキスである。
 皐月は、彰と結婚したいなと思っていたから、セックスをするときに、コンドームはしないでいいと言った。
 そのとき、彰は、ちょっとびっくりしたけど、皐月となら結婚してもいいと思っていたので、コンドームはつけないままだ。
 皐月は、彰が、もうイキそうと言うと、
 「頂戴、
  頂戴」
 と、言う。
 皐月は、
 「あなたのをもらうと、
  愛をもらったように、
  感じるの」
 とも言う。
 「それに、
  わたしに、
  注いでくれているのが、
  わかるのよ」
 と言って、彰に、抱きつく。
 「もう年だから、
  そんなに強く、
  注がないと、
  思うんだけど」
 「ううん。
  あなたが、
  そのとき、
  ぐっと、
  膨らむのよ」
 「ああ、
  そういうことね」
 「あっ、
  いま、
  注いでくれている、
  と思って、
  嬉しくなるの」

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