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それが、愛なんだね

第1章 それが、愛なんだね

         5

 それから、乳首を舐めはじめる。
 皐月が、胸をくねらせ、首を振りながら、息を弾ませても、続ける。
 そのうえ、それから、性器とクリトリスを、舐めるのだ。
 とくに、クリトリスを舐めるのが、ほんとに長い。
 皐月は、そこで、いつも泣きだす。
 苦しみをともなった快感が、気持ちいいなんてものじゃなく、よすぎてよすぎて、泣くしかなくなるのだ。
それなのに、彰は、やめてくれない。
 「お願い、きて、
  もう、きて、
  お願いだから」
 と、何度も言うのに。
 それでも、やっと、入ってくれるが、入ってくれてからが、また長い。
 動くのが、ゆっくりだから、彰が絶頂に達するのに、時間がかかるのだ。
 もちろん、皐月は、泣き続ける。
 彰に、しがみつき。
 彰に抱きつかずに、シーツをつかむ。
 そしてまた、彰に、しがみつく。
 それを、何度繰り返すかわからない。
 何回イッたかも、わからない。
 それでも、彰が、
 「皐月、
  イッていい?」
 と言ったときには、嬉しくて、
 「頂戴、
  頂戴」
 と言う。
 彰の愛を、もらえるように思うのだ。

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