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キミの事、こんなに好きになるなんて

第8章 地方ロケ

地方ロケの仕事の為、新幹線の中の席を争い中。
今まではマネージャーの隣はミオだった。
ところがだ今の俺達は、それが不服だ。
マネージャー「なに拗ねてんだよ。」
ルカ「マネージャーの隣がミオなんて、ずるいじゃん!」
マネージャー「今まで、そうだっただろ?」
ルカ「今までは、だろ?」
ユーダイ「今は違うんだから、どうにかしてくれよ。」
マネージャー「一時間くらい我慢したら着くんだから、早く座れよ。」
「「「「マネージャーのケチ!!」」」」
結局、マネージャーの隣はミオのままで、納得いかねえ。
でも一時間なんて、あっという間で先にホテルに行って荷物を置く事になったんだけど、すげぇところに泊まれるっていうウキウキさ。しかもコテージだし、ミオも一緒だし嬉しすぎ。
ミオ「わぁ素敵なところだね。」
「そうだな。」
マネージャー「ミオは、こっち側な。荷物、早く置いて着替えて集合な!!」

ジャージに着替えた俺達はバスに乗って弁当食べて、寛いでいると
マネージャー「着いたぞぉ!!」
バスから降りると、
「アスレチック?」
マネージャー「そうそう!!」
ミオ「私こういうところに初めて来た。」
どうやら今度のMV は自然体の俺達を撮るらしく、好きなようにしてくれだった。
俺はミオの手を握り駆け出した。
ウト「あっ、リオウずるいぞ!!」
縄梯子によじ登る俺達の後からミオは一生懸命登ろうとするんだけど、ゆらゆら揺れるし初めてだし、
ウト「ミオ、俺に掴まれ!!」
ウトが腕を伸ばしてミオを抱き締めた。
ウト「大丈夫か?」
ミオ「怖かった。」
ウトのジャージを握り締めたミオを
ウト「もうちょっとだから、そこに足掛けて、そうそこ!俺が支えてるから大丈夫!もう少し頑張れば上げてくれるからな。」
ミオ「うん。」
頑張って登ってきたミオを
ユーダイ「ミオ、俺のここに腕伸ばして。」
ミオを抱き上げた。
ユーダイ「大丈夫か?」
ミオ「怖かったけど、ユーくんもウトくんもありがとう。」
次は足元が動く長い橋を渡るんだけど、足元が縄梯子になってて、しかも緩く下っていってるから気を抜いたら填まる。
ミオが涙目になって
ルカ「ミオ大丈夫だから!!俺達がいるだろ?」
ミオ「が、頑張る。」
一歩二歩とゆっくり歩いて後、数歩ってところで足が滑ったミオを抱き止めた。




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