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愛は、メロディにのって

第1章 愛は、メロディにのって

         15

 望さんは、散歩をしながら、チュッとキスをしてくれたり、髪を撫でてくれたり、耳を唇で撫でてくれたりしてくれました。
 「望さん。
  もう、
  入ってほしいです」
 「たまらなく?」
 「はい。
  ほしいです」
 「どうしても、
  ほしい?」
 「はい」
 「ほんとに?」
 「ほしいです。
  もう、
  お願い、
  いじわるしないで」
 「わかった」
 望さんの顔は、とても優しいのに、あれはとても固くなっていました。
 頼もしいと思いました。
 そんなことがわかるのだから、わたしは、すこしも緊張していないのでしょう。
 あれ、痛くない。
 もう、全部入っているみたいなのに。
 緊張しなければ痛くないというのは、本当だったんだわ。

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