
愛は、メロディにのって
第1章 愛は、メロディにのって
8
どのくらいたったでしょうか。
望さんが、
「プレゼントの、
包装紙をとっていい?」
と言いました。
「いいですけど、
もっときれいなプレゼントにしたいので、
シャワーを浴びたいです」
「そうか、
そうだよね。
私は、あがってるみたいだ」
「うふふ」
望さんに先に浴びてもらって、用意してあったガウンを着てもらい、わたしも浴びて一緒にベッドに行きました。
望さんは、
「百合さんのことを、
もっと知りたい」
と言い、優しく抱いてくれました。
わたしは、父が和歌山で代々つづいている材木商をしていること、わたしが東京の東邦音楽大学を卒業したこと、東京でピアノ教室を開きたかったが、父が関西でなければ駄目だといったことなどを話しました。
「それで、
大阪で」
「はい」
「よかった」
「えっ」
「そのおかげで、
私は、百合さんと出会えた」
「そうですね。
父に感謝しなきゃ」
「百合さんは、
お嬢さまなんだ」
「そんなことありません。
ちょっとだけ広く商売をしているだけですから」
「私は、
どんな顔をして、お父さんに会えばいいんだろう」
「うふふ」
どのくらいたったでしょうか。
望さんが、
「プレゼントの、
包装紙をとっていい?」
と言いました。
「いいですけど、
もっときれいなプレゼントにしたいので、
シャワーを浴びたいです」
「そうか、
そうだよね。
私は、あがってるみたいだ」
「うふふ」
望さんに先に浴びてもらって、用意してあったガウンを着てもらい、わたしも浴びて一緒にベッドに行きました。
望さんは、
「百合さんのことを、
もっと知りたい」
と言い、優しく抱いてくれました。
わたしは、父が和歌山で代々つづいている材木商をしていること、わたしが東京の東邦音楽大学を卒業したこと、東京でピアノ教室を開きたかったが、父が関西でなければ駄目だといったことなどを話しました。
「それで、
大阪で」
「はい」
「よかった」
「えっ」
「そのおかげで、
私は、百合さんと出会えた」
「そうですね。
父に感謝しなきゃ」
「百合さんは、
お嬢さまなんだ」
「そんなことありません。
ちょっとだけ広く商売をしているだけですから」
「私は、
どんな顔をして、お父さんに会えばいいんだろう」
「うふふ」
