テキストサイズ

愛は、メロディにのって

第1章 愛は、メロディにのって

         7

 「だけど、
  こんなこととは思わなかったから、
  予防品が…」
 「あの…
  準備しています」
 「ああ、
  百合さん」
 そう言って、望さんは、わたしを抱きしめてくれました。
 そして、キスをしてくれました。
 そうしたら、望さんの舌がわたしの口の中に入ってくるので、びっくりしました。
 わたしがびっくりしたのがわかったみたいで、望さんが、
 「キスは、
  はじめて?」
 わたしは、コックリと頷きました。
 「それなのに、
  あれを、
  準備までして…」
 望さんは、ギュッといっそう力をいれて、わたしを抱きしめてくれました。
 そして、そのまま、
 「百合さん、
  百合さん」
 と言いつづけて、ずっと抱きしめていてくれました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ