土壇場の恋・あなたならどうする?
第3章 先の見えない暗闇で
そして、その数十分後。
勝算のない勝負に挑んだ結果 ――、
今俺は男2人がかりで攻められている。
「はぁ はぁ はぁ……ちょっ、マジ、お前ら
しつこい ――っ」
「オラ、ツナちゃ~ん? 可愛いお口がお留守に
なってるぜ」
問答無用で喉奥までナニを突っ込まれれば、
あまりの苦しさに思わずえずく。
「グへッ……!」
「アホっ、そんなに締め付けるな ――っ、やべ、
イク……っ」
次の瞬間、もうすっかり慣れてしまった
生暖かい感覚が下半身に広がった。
中出し、されたんだ。
「ばかやろ、てめ、ふざけんなよ。
ナカには出さないって約束だろ」
「ごちゃごちゃうるせぇーな。孕む訳じゃなし、
ケチケチすんなって」
口担当の野朗もペースが上がってきた。
「オラっ、こっちもイクぞ」
こっちのバカには無理やり後頭部を押さえつけられ
全部出し切るまで解放してはもらえなかった。
おかげで飲みたくもない野朗のもんを
しこたま飲まされてしまった。
「ゲッホ ゲホ……ったく、どいつもこいつも……
ざけんじゃねぇよ……」
「文句は賭けで勝ってから言いな」
「へへへ、そーゆう事。お前、マジ売りする気ぃねぇ
のか? お前にならいくらでも上客紹介するぜ?」
俺はさっさと身支度を整えてこの雀荘を後にした。