無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

またしばらくして延長保育で颯馬くんと2人になることがありました。


「おとうさんおそいなぁ」

「もうすぐ迎えに来てくれるよ！」


そんな会話をしているとスーツ姿の竹内さんが息を切らしながら保育園にやって来ました。


「お、遅くなってすみませんっ！！ごめんな、颯馬！」

「おとうさん！」


颯馬くんが竹内さんに笑顔で飛びつきました。

「颯馬くん今日もちゃんと良い子にしてましたよ。

他の子達が帰って行くときも笑顔でお見送りして」

「もうぼく5さいだからね！それにかんざきせんせいといっしょだからさみしくなかった！」

「颯馬くん…」




私が颯馬くんの言葉を噛み締めていると竹内さんが急に問いかけてきました。


「あ！そうだ神崎先生！これからお時間ありますか？」

「え、まぁ。この後は何もありませんけど…」

「じゃあ一緒にご飯どうですか？もし、良ければですけど…

いや、あのほら！この間ご馳走になったお礼に…」

「行きます！！」


私は即答しました。