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あんなこともこんなこともシましたっ!

第4章 新入社員 楓の場合

「悪い、言い過ぎた。」

そう言って部長は私の頭を撫でました。

それがなんだか嬉しくて、安心してまた涙が溢れてきました。


「おい!なんでまた泣いてんだよ!」

「すみません、感動して」

「感動?」

「部長の優しさに……」


なんだよ、と言いつつ部長は私が泣き止むまで頭を撫でてくれました。




10分くらい経った後、落ち着いたか?と部長が優しい声で問いかけながら私の顔を覗き込んできました。

「はい、すみませんでした」

私が謝ると部長が

「酒井、直ぐにすみませんっていうのやめろよ。こういうときはありがとうございますって言っときゃいいんだよ。な?」

と言ってきました。

そして頭をポンポンしてくれました。


「俺は先仕事戻るけど。お前は化粧とか直したかったら行ってこい。じゃあな」


そう言って部長は戻っていきました。

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