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あんなこともこんなこともシましたっ!

第4章 新入社員 楓の場合

急に恥ずかしくなって私は目を逸らした。

「俺、頑張るわ」

意味深な言葉に動揺しつつその日は解散した。



それから犬飼君は何かと私のところに顔を出すようになりました。忙しいはずなのに総務にまで来て…


その様子を見た部長からまた呼び出されました。

「酒井!最近お前のところに来る奴は誰だ!」

「同期の犬飼君です。」

「そんなことは分かってる!お前らは付き合ってるのか?だとしても会社で密会するのはどうかと思うしましてや仕事中にイチャイチャ…」

私は部長にそんなことを言われて悲しくなってきました。


「おい!聞いてるのかさか、い?酒井?泣いてるのか?」


そう言われて頬に手を当てると涙が流れ落ちていました。

「あ、すみません…」


すると私の頭上にふわっと大きな手が置かれました。

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