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愛は楽しく

第1章 愛は楽しく

         16

 「菜緒ちゃん。
  少しずつ、
  動いていい?」
 「はい。
  勉さんのあれが、
  入っていることに、
  慣れてきました」
 「少しずつ動くから、
  その動きを、
  味わってね」
 「なんか、
  楽しそう」
 「痛かったら、
  言ってね」
 味わうって、面白い。
 セックスを楽しむという、勉さんらしいと思った。
 勉さんのあれが、少しずつ動いてくれているのを、いまどのくらい動いたか、わたしのあそこの、どのあたりにいるのか、と味わった。
 勉さんのあれを、味わうことに意識を集中していたからか、痛くはない。
 でも、気持ちよさも、あまりない。
 勉さんの動きが、だんだん大きくなっていく。
 勉さんのあれが、わたしのあそこの中を、奥から入り口まで、ゆっくり動いていく。
 それが、よくわかり、目をつぶって、それを味わっている。
 勉さんのあれが、わたしのあそこの中にはいり、わたしのあそこが、勉さんのあれを味わう。
 なんか、仲良しの友達みたい。
 楽しい。
 さっきの、クリトリスを舐めてもらったときのような、強烈な気持ちよさはないけれど、勉さんと、セックスをしているのが、ほんとに嬉しくなった。
 楽しくて、そのうえ、気持ちよくなれるんだから、セックスって、ほんとにいいものだ。

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