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突然の出逢い ( N×M )
第1章 Anemone .
「はい。どなたですか?」
「智くん。久しぶり、俺だよ。
翔。」
「えっ...翔くん!?待って今開けるね!」
ガチャっとドアが開く。
「翔くん久しぶり!
あ、えっと...。」
「友達のニノ。二宮和也。」
「二宮...。」
「どうも...。」
よそよそしい感じで2人は挨拶した。
やっぱり松本さんいるんだな。
靴も2足あるし、それに 二宮 に反応したから。
「智くん、入れてくれる?
ちょっと話があって。」
「いや、ごめん
今ちょっとお客さんがいて...。」
「松本さんでしょ?」
何でって顔してる。
「え、あ...うん。」
「やっぱり。じゃあお邪魔しまーす。」
半ば強引にニノを引っ張って家に入った。
「あっ...」
リビングでくつろぐ松本さんを見つけた。
「えっ...!?櫻井さんと二宮さん...。」
完全に固まってしまっている。
「お久しぶりです。松本さん。
ほら、ニノも。」
「お久しぶりです...。」
「みんな潤のこと知ってるんだ?」
「...まぁね。」
「へぇ~潤がお世話になってます。」
智くんその言い方誤解を招くって...。
ニノの作り笑いが更に引きつっている。
「翔くん、帰ろ。急にお邪魔して悪いし。」
「待って、誤解を解いてから。」
このまま帰ったらまた1から努力するはめになるよ。
「誤解...?」
「智くんと松本さんの関係だよ。」
「智との関係...。」
さっきまで黙りこんでいた松本さんが
静かに口を開いた。
「ニノは智くんと松本さんが付き合ってるって誤解してる。」
「潤とはただの幼なじみだよ!?」
「幼なじみ...?」
「二宮さんあの電話も...ごめんなさい。
あれはただ酔っ払ってただけで。」
「松本さんは付き合ってなんかなかった…。」
「そうだよ。
智 っていう名前にぴんと来たのは智くん
前、俺と同じ職場だったんだ。」
「なるほど...。」
これでいちお誤解は解けた。
後は ニノと松本さん 2人でどうにかしなきゃ。
頑張れ。
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