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突然の出逢い ( N×M )

第3章 lily .




S side




「しゅう...?」




松本さんが何が何だか分からない状態で
呆然と立ち尽くしている。




何も知らないのだから無理もない。





「あ、にのさ熱あってボケちゃったのかなぁ~!ごめん、今日はもう帰ってもらえる?
にの送って行かなきゃいけないし!」


その場凌ぎ。


『は?俺はっ...』




ぐっと柊の口を塞ぐ



「雅紀、今日の分は後日また食事でも...」


また、こんな手使ってごめん、雅紀



「翔くんが言うなら...
松潤、行こう?」



「うん...じゃあ、また」




2人の後ろ姿を見送る。



「っ...おい、あいつら誰だ?
訳わかんねぇんだけど」




「柊...知りたい?」



「当たり前、隠し事なんて許さねぇ。」


「信じがたいことでも?」



「俺が何したって言うんだよ」



「和也のことだよ」




「 ......いいから早く言え。」

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