
突然の出逢い ( N×M )
第3章 lily .
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「潤くん?翔くんとの話は大丈夫?」
「あぁ、もう大丈夫だよ。」
「そっか。ねぇ、久しぶりにデートしない?
行きたい場所があるんだ。」
そう言ってついて行くと大型ショッピングモール。
「どっちが似合うかな?」
前から欲しかったらしいパーカーを選んでいる。
「シンプルな黄色のほうがいいんじゃない?」
「じゃあこっちにする!」
といいつつもなぜかパーカーを2着持ったまま
レジに向かっていった。
「お待たせ。潤くん。
はい、プレゼント!」
色違いのパーカー。
「え、いいの...?」
「うん!お揃い♪」
「嬉しい。ありがとう。」
どういたしまして。
とはにかむ姿は本当に可愛い。
それから映画を観てご飯を食べて
あっという間に夜になった。
「今日はありがとう。
家まで送るね。」
「あ、あの!潤くん...」
「ん?忘れ物?」
「そうじゃなくって...
帰りたくないって言ったらどうする...?」
かずくんの表情は俯いているため分からない。
耳たぶが真っ赤なのは分かる。
「それって...」
「うん...潤くんち行ってもいい?」
「うん、もちろん。」
俺も恥ずかしくなってきっと同じように
顔が赤いだろう。
