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突然の出逢い ( N×M )

第4章  chamomile .




N side



久しぶりのこの懐かしい匂い、


俺よりおっきい手のひら


慣れてる温もり。



今はそんなのに浸っている場合じゃないのに


早歩きで焦る潤くんを横目にぼーっとしてる。




「ここ、入ろうか。」



見つけたカフェに入り向かい合わせに座る。




「かずくん、ごめん...」




「何で謝るの?」




「騙してたっていうか、
俺、知ってたのに言わなかったから...」




「そっかぁ…」




「え?」



「うん?」



「いや...」



あぁ...そうだ。













「潤くん
俺ね、知ってた。出会ったときから,好きになったときから全て。」





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