
【短編BL】想定内の親密度!
第3章 想定内の可愛らしさ!
我が家は共働きだから、おばさんとのこの会話は俺をいつも和ませる。
専業主婦のおばさんにしたら母のようにバリバリ働く女性に憧れるみたいだが…
僕は母が専業主婦だったら良かったのに…って、思たことは沢山ある…
これは多分――――無い物ねだりだ…
おばさんを玄関で見送ると、施錠し慎太郎の部屋へと向かう。
2階の慎太郎の部屋にはしょっちゅう行くし…この家の何処に何があるかも俺は知っている。
慎太郎の部屋をノックする――――…
返事はない。
「慎太郎――――俺だけど…」
――――返事はない…
「開けるぞ?」
そう言って扉を開けると――――…
「やっぱり…寝てる…」
案の定…慎太郎は教科書を広げたまま寝ていた。
