【短編BL】想定内の親密度!
第1章 想定内の親密度!
「ほら、早く行かないと卒業式に遅刻するよ?兄ちゃん!」
「あら、やだ!慎太郎!あとよろしくね!」
今日は兄ちゃんの中学の卒業式――――…
在校生の一年はもちろん休みだ!
バタバタと両親と兄は出掛けていく。
「ふぅ~!これでゆっくり漫画読めるじゃん!」
僕はリビングで読みかけの漫画を開いてソファに横になる!
と、インターフォンがなり、玄関が開く音がした。
「ん?母さん…忘れ物?」
「残念――――おばさんじゃないよ」
リビングの扉を開き立っていたのは、隣の家の健ちゃんだった!
「また、勝手に入ってくる…ここはお前の家か?」
「似たようなもんじゃねぇ~か…慎太郎だって俺の家に勝手に入るだろ?」
「まぁ~なぁ…ガッツリ!テリトリーだ!」