【短編BL】想定内の親密度!
第5章 想定内の無い物ねだり!
「ずるい――――…」
「ん?慎太郎点数にはどうした?」
帰り道、返されたテストを見ながら僕は、つい呟いた。
「絶対――――僕のお陰だよね?その点数!」
「何――――あっ、あぁ~テスト?慎太郎の山が当たって助かったよ!
山の部分しか勉強してなかったから!ありがとうな、慎太郎」
――――ムムム…そんなことじゃない!
「でも、僕だって山はって勉強したよ?なのに…なんで、僕と健ちゃんの点数に差が出るんだよ!不公平だ!」
「――――不公平だって言われても…」
健ちゃんは困ったように腕を組む…
「ちなみに、どこを間違えた?――――俺の部屋で答え合わせするか?」
「そうだね――――…」
目の前に建つ健ちゃんの家を前に僕は首肯く。