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恋のハードル高し!!

第46章 山あり谷あり

同じ言葉を言われ、何度断ってもついて来るんだろうと思うと、私は何も言い返さなかった。
ただ、黙って駅まで歩き、電車に乗った。


何となく虚しさだけが残る、この私の感情を親雅も感じているんだろうか。


私と付き合うと言う親雅は…きっと、逞に嫉妬しているだけで、本当は私の事なんて好きじゃないんだと思う。

幼馴染が、幼馴染と付き合うのは…その周りにいる幼馴染たちの関係も変わるんだろう。



あれだけ、親雅の一言や行動に右往左往させられていたのに、ドキドキしたり泣いたり怒ったりしてたのに…


『何で私じゃなかったんだろう?』
そういう虚しさだけが込み上げて、自分が恋愛をする年になっていたのが嫌だと思った。

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