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恋のハードル高し!!

第26章 奇行

掃除を終えると、さっきまでの惨事が嘘のように感じた。


「迎え来たから行こう?」


加藤家の黒ベンツが玄関先に横付けされるのを見ると、逞が坊ちゃんだと思い知らされる。

ベンツに乗り込むと、逞行きつけの高級サロンへと向かった。


VIP専用の部屋に通されると、まるで美容院と言うより、美容サロン&楽屋?!

大きな鏡や、ソファーやテーブルまであって…でもシャンプー台やネイル&メイクも完備してるし…。

カットだけでもいくらするんだろうとドキドキする。


人生でこんなに贅沢な時間はこの一度きりだろう。
キョロキョロと見回す私を苦笑しつつ、逞はソファーに座った。

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