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恋のハードル高し!!

第29章 男の子と女の子

「…うん。だから、手を離して。」


逞の腕が解けると、鍵を開けドアのノブを回し外へ出る。



「…何。」


目の前にいる親雅にそう言うと、ただ私を見ていた。


「…何処に行くの?!」


「リビング。」


親雅がそう言うから、私はあっさりと答えた。


「おい!」


後ろから逞に肩を掴まれ、制止させられる。

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