
オオカミは淫らな仔羊に欲情する
第24章 災難は続く ――
「!! んン、ちょ……っ!やめ ―― 」
私は腕を思いっきり突っ張って
彼を押し戻した。
「いきなり何すんのよっ」
「じゃ、予告でもすりゃ良かったか?
お前ってさ、何だか無性にいじりたくなる
タイプなんだよなぁ~」
「ふざけな ――」
言いかけた私の唇に、懲りもせずまた
自分のソレを重ねてきた。
しかも今度のはかなり濃厚なべろチュー。
「んン……っ!」
抵抗しようとする私をドアへ強く押し付けて
強く舌を吸われる。
「やめっ ―― ん……っ」
私の顔を両手で包むと、深く舌を入れてくる。
引き離そうと彼の腕を掴むが力は入らない。
「は……っ……あっ……や」
す、すごい……
あっという間に思考は混濁 ――
情熱的な彼の口付けに腰は砕け、
立っているのもやっとになった頃。
部屋の扉がノックされ。
彼は名残惜しそうに私を放した。
「続きがお望みなら今夜おれんちへおいで。
場所は分かってるよな?」
「……」
