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SO短編集

第3章 You are my precious.~翔~

【翔side】

仕事が終わって部屋に戻ると、智くんはソファで丸くなってた。

友達の家の猫がこんなふうに寝てたっけ、と俺は思わず顔が緩む。

ソファのコーナーになってるところに、ぴったり直角に体を添わせるようにして寝てる。

だけど、俺は勿論わかってる。

この人が胎児のように体を丸めて眠っている時は、必死に隠れようとして身を守っている時。





俺が居る。





俺達が居るよ。

もう二度と、貴方をたった一人でマスコミの前に立たせたりしない。

俺達は、とっくにハラを決めてる。

だから、心配しないで。







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