テキストサイズ

my destiny

第7章 花

【翔side】

鍋の蓋を取ったら、まだボコボコは言ってなかったが、湯気と泡が出ていたから良いことにして、ミックスなんとかを投入。

えーと、全部入れる?
半分くらい?
わかんないから4分の3を目安に入れた。

で、肉系は…焼き豚?…は違うだろう、多分。

中華だったらアリ?
中華と言えば餃子がある。
餃子ってスープに入れる?
水餃子?

中華のスープって、味付けはどうするんだろ…。
なんか、素的なものは無いのかな…。

調味料のストッカーを見てみるも、砂糖、塩、コショウ、鷹の爪、乾燥パセリ、スライスにんにく、乾燥シイタケ、鰹節…。

うーん…。
見ても分かんね。

冷蔵庫をもっかい開ける。
卵を出そうとして、その下のポケットにコンソメキューブがあるのを見つけた!
これだよ、これ!!

2人分だから2個、鍋に入れた。

あとは、卵と…ベーコンで良いかっ。

俺って、やれば出来る子だよねぇ、と調子が出て来て、鍋の蓋を取る。
ベーコンのパックを開けて、菜箸で取り出しているときに、ふと気づく。

これって、長いままじゃまずくね?
普通、ベーコンって切るよね…。

「…………」

スライスされた長いベーコンを菜箸で摘まんだまま、包丁を使うか悩んでいると声がかかった。

「翔君、何してんの?」

「わぁっ!」

あ、ベーコン全部、鍋に入っちゃった。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ