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Rain Blue~またいつか貴女と~

第1章 Rain Blue~またいつか貴女と~

「僕と契約して魔法少女になってよ」
「僕は、君たちの願いごとをなんでもひとつ叶えてあげる。なんだってかまわない。どんな奇跡だって起こしてあげられるよ」


あの時、抱きしめられた温もりや言葉たちが忘れられない。

誰なのかも分からない。けれどこの白い可愛い姿をしている獣のおかげで、それがなんだったのかだけは分かる。

きっと彼女は魔法少女。

あの瞬間、まだ名前も知らない彼女に私は確かに恋をした。

こんなのおかしいと100人中99人が思うかもしれない。それでもいいと思える。普通なら信じられないような話だけれど、残る感触は夢なんかじゃない現実。

あの時の彼女のおかげで私は今もここにいる。頑張れている。紆余曲折したけれど、大切なことにも気づけた。

「私、魔法少女になる!」

私の願いはーー。

「あの時、私を助けてくれた魔法少女に出逢いたい」

そして、貴女の力になれるような……

そんな魔法少女になりたい。

こうして、私、

「由良 京」

水属性、魔法少女が誕生した。

魔法少女……

それが私の生きる希望。

fin.
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