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甘い鎖 ~アイツの愛という名の鎖に、縛られ続けたオレは……~

第5章 お風呂の中の二人

光雅の手がオレの性器に触れ、強く上下に扱いてきた。

それだけでもう絶頂に達してしまった。

「ぅあああっ!」

光雅の導きのままに、オレはどっと精液を放った。

「うっく…!」

押し殺した声が、耳に届く。

達して腹に力が入ってしまった為、中にいる光雅を締め付けてしまった。

それが引き金となり、光雅もまた、オレの中でイった。

熱い精液が何度も腹の中に放出され、オレもまた何度も放ってしまった。

二人の精液の匂いが、バスルームの中に満ちる。

意識が何度も白く霞む。

けれど光雅がオレを強く抱き締め、顔中にキスをしてくるものだから、ぼんやりと意識はあった。

「…どこが可愛がるんだよ? 思いっきり無茶しやがって…」

「ちゃんと可愛がっただろう? 綾、スッゴク感じてたし」

コイツにとって、羞恥プレイが可愛がることかよ。

オレは思いっきり深く息を吐いた。



「……もう風呂場では絶対ヤらねぇ」

「そう? 綾がいつもより色っぽくなるから、ボクはまたヤりたいなぁ」

アレからオレは光雅に後処理をしてもらい、全身を洗ってもらった。

…風呂場でヤッたせいか、思いのほか、体力が無くなっていたからだ。

指一本動かすのもムリで、風呂から上がった後も、全身を拭いてもらったり、着替えさせたり、髪を乾かしてもらったりもした。

光雅は終始満足げに微笑んでいたが、オレにとってはとんでもない。

今も自分の部屋のベッドに寝かされていたが、全く体が言うことを聞かなかった。

「水、飲む?」

「…飲ませろよ」

「はいはい」

起き上がるのも億劫だった。

だから光雅が水を口に含み、キスしてきた時も拒まなかった。

口移しで飲まされた水は、何故かとても甘い。

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