甘い鎖 ~アイツの愛という名の鎖に、縛られ続けたオレは……~
第1章 オレとアイツの日常 /学校生活
「おはようございます、真宮生徒会長」
「ああ、おはよう」
対して光雅も笑顔で返事をする。
「あっ、安恵(やすえ)さんもおはようございます」
「安恵書記、おはようございます」
「おう、おはようさん」
オレにも気付き、慌てて挨拶をしてくる。
苦笑しながら手を振り、挨拶を返す。
そりゃこんなカリスマオーラバリバリの光雅の側にいたんじゃ、オレの存在も薄れるよな。
校舎に着くと、オレは声も無く安堵のため息をつく。
ここで一旦、光雅から逃げられるからだ。
「それじゃあ綾、ちゃんと授業を受けるんだぞ」
「分かってるって」
光雅は少し寂しそうに微笑みながら、オレの頭を撫でる。
「それじゃあ昼休みに」
「ああ、生徒会室に行くから」
光雅は現在高校二年生で、生徒会会長。
オレは高校一年で、生徒会書記。
…書記と言っても、光雅が推薦したからなったようなものだ。
「はぁあ…」
二年の校舎に向かう光雅には、生徒達の熱い視線が集まっている。
いや、視線だけじゃない。
人も集まる。
「…いつまでこうなんだろうな?」
低く呟き、一年の校舎に向かう。
三階にあるオレの教室には、すでに大半の生徒がいた。
まだホームルームがはじまるまで二十分もあるのに、真面目な生徒が多いこと。
「おはようさん」
「ヤス、おはよ」
「おはよー、ヤス」
気さくに挨拶を交わしながら、窓際の席に着くなりオレは机の上に倒れ込んだ。
「あ~、つっかれたぁ」
「ああ、おはよう」
対して光雅も笑顔で返事をする。
「あっ、安恵(やすえ)さんもおはようございます」
「安恵書記、おはようございます」
「おう、おはようさん」
オレにも気付き、慌てて挨拶をしてくる。
苦笑しながら手を振り、挨拶を返す。
そりゃこんなカリスマオーラバリバリの光雅の側にいたんじゃ、オレの存在も薄れるよな。
校舎に着くと、オレは声も無く安堵のため息をつく。
ここで一旦、光雅から逃げられるからだ。
「それじゃあ綾、ちゃんと授業を受けるんだぞ」
「分かってるって」
光雅は少し寂しそうに微笑みながら、オレの頭を撫でる。
「それじゃあ昼休みに」
「ああ、生徒会室に行くから」
光雅は現在高校二年生で、生徒会会長。
オレは高校一年で、生徒会書記。
…書記と言っても、光雅が推薦したからなったようなものだ。
「はぁあ…」
二年の校舎に向かう光雅には、生徒達の熱い視線が集まっている。
いや、視線だけじゃない。
人も集まる。
「…いつまでこうなんだろうな?」
低く呟き、一年の校舎に向かう。
三階にあるオレの教室には、すでに大半の生徒がいた。
まだホームルームがはじまるまで二十分もあるのに、真面目な生徒が多いこと。
「おはようさん」
「ヤス、おはよ」
「おはよー、ヤス」
気さくに挨拶を交わしながら、窓際の席に着くなりオレは机の上に倒れ込んだ。
「あ~、つっかれたぁ」