
CHOCO❤︎LAVE
第9章 新人さん
聖輝「…あっごっごめん!僕ったらついペラペラと…」
森本「…ふふっ…」
聖輝「えっ?」
森本「…すいません、つい笑ってしまって…」
森本くんが初めて笑った…
森本「僕…人間関係ってすごい面倒くさいなって思ってるんです。」
聖輝「面倒くさい…?」
森本「はい、周りから嫌われないように人気のある奴に媚を売ったり…無理して明るいキャラを演じたり…本当くだらないなって…」
森本「僕は文武両道だったおかげで、スクールカーストは上位でしたけどね。」
聖輝「スクールカースト…?」
森本「学校内で人気のあるものが慕われ、人気のないものはいじめられる…そういう感じですね。」
聖輝「そんなことって……」
森本「初めて涼野くんとしゃべった時、僕に気を遣ってくれてるんだろうとは思っていました。」
森本「新人だから1日でも早く周りに馴染ませてあげようっていうお節介ですね。」
聖輝「お節介…」
森本「ああいうのやめた方がいいですよ、ウザいですから。」
聖輝「ウザい……」
あれ、ウザかったんだ…
良かれと思ってしてたことだったけど…
森本くんにとっては嫌なことだったんだ…
森本「でも、さっきの言葉…すごい良かったですよ。」
聖輝「えっ?」
森本「いいお節介でしたよ。」
聖輝「森本くん…」
森本「…戻りましょうか。」
聖輝「えっ?」
森本「さすがに遅すぎると何言われるか分かりませんし…」
聖輝「あっ、うん。」
僕は森本くんと一緒に席に戻った。
