
CHOCO❤︎LAVE
第3章 親密
5月の下旬。
僕はいつもと変わりなく平凡な学生生活を送っていた。
聖輝「ん〜…講義終わったぁ…」
光樹「聖輝、メシ食おうぜ。」
聖輝「うん!」
僕達は食堂に行ってお昼ご飯を食べた。
光樹「なぁ、聖輝。」
聖輝「なに?」
光樹「俺さ…昨日バイト先に来た女子に連絡先渡された。」
聖輝「えぇっ?!」
光樹「接客してたらさ、突然『もし良かったら連絡してきてください!』って。」
聖輝「すごい…お客さんから声かけられるなんて…」
光樹「まぁ、受け取らんかったけどね。」
聖輝「えっ、そうなの?」
光樹「うん、何かタイプじゃ無かったし、お店のルールで受け取れないですって口実でな。」
聖輝「そっかぁ…」
光樹「何かなぁ…ピンと来おへんねんよな…彼女作るってことに…」
聖輝「そういえば、高校の時って誰とも付き合ってなかったよね?」
光樹「高1の夏までは彼女おったけどね。」
聖輝「そうだ、確かそうだったよね。」
光樹「まぁ、何か急に冷めたというか…うん、もういいやってなってしもて…」
聖輝「何でそうなっちゃったんだろうね…」
光樹「さぁな、中3の頃は普通に好きやってんけどな。」
聖輝「そっか…」
正直、僕から見ると光樹くんはモテる。
高校時代も何人の女性から告白されていたか…
でも、光樹くんは誰とも付き合わなかった。
学年1の美少女であろうが、お金持ちのお嬢様であろうが関係なしにことごとく振っていた。
その時は好きな人がいるって言ってたけど…
結局は彼女達を振るための口実だったらしい。
僕みたいに完全に女性に対して興味がないって訳ではなさそうだけど…
僕は不思議で仕方がなかった。
