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CHOCO❤︎LAVE

第4章 救援



トシオ『なるほど…この1週間いろんな体験したんだね。』


りょう『はい、まさか立て続けにこんな体験するとは思ってもみませんでした…』


トシオ『本当、すごい体験だね。でもどれも誰かさんのお陰で助かったんだね。』


りょう『はい…その、僕を助けてくれた人達にお礼がしたいのですが、どこの誰だか分からないので何もできず…何だかモヤモヤしています。』


トシオ『そっか…助けられた方からすると何だか物足りない気もするよね。でも、相手はお礼が欲しくて助けた訳じゃないから…ありがとうという気持ちだけでも十分だと思うよ。』


聖輝「ありがとうの気持ちか…」


宗教関連の勧誘から助けてくれた人…


ヤンキーの絡みから助けてくれた人…


救急車を呼んでくれた人…


〜♪


トシオ『僕だってりょうくんに対して感謝の気持ちを持ってるよ。』


聖輝「えっ?」


りょう『僕に対してですか?』


トシオ『うん。僕の話をちゃんと聞いてくれるし、僕が悩んでる事に対してもりょうくん自身の意見をしっかりと伝えてくれるし…本当に感謝しているよ。』


聖輝「トシオさん…」


目に見えない相手だけど…


きっとトシオさんは思いやりがあってすごく優しい人なんだと思う。


りょう『ありがとうございます!トシオさんは僕の話をたくさん聞いてくれるし、いろんな事を教えてくれるので…毎回チャットをするのがすごい楽しみです!』


トシオ『ありがとう、そう言ってくれるとすごく嬉しいよ。』










今までチャットに対する偏見を持っていたけど…










やってる人全員が悪い人じゃなくて…










縁によっては素晴らしい出会いもある。










そして…










人と繋がるのってこんなに楽しいんだって…










心の底から思った。

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