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CHOCO❤︎LAVE

第1章 始まり



しかし……


聖輝「…ハァ……」


僕は激しく後悔した。


1人で遊びに出かけたことに…


人生で初めて1人カラオケをしようとお店に入ったら…


グループ討論のメンバー達を見かけた。


幸いにも彼らには気づかれなかったけど…


もしここで遭遇してたら相当気まずい事になっていた…


諦めまいと別の店舗のカラオケに行ったものの、ほぼ満室状態でお一人様はお断りされた。


仕方なくカラオケは断念し…


1人でオシャレなメンズファッション店に入った。


お店で揃ってるアイテムはどれもカッコいいものばかりで…


何かひとつでも持っていたらカッコ良くなれるんじゃないかと思った。


お小遣い範囲で買えそうなもの…


お店の中をウロウロしていたら、店員さんに声をかけられた。


『お客様、申し訳ございません。当店中学生対象のアイテムはございませんでして…』


見た目だけで中学生に間違えられた。


ちょっとイラッときた僕は学生証を店員さんに見せた。


『あっ…だっ大学生の方でしたか!そっか…』


あからさまに見下されてる…


間違えたなら謝罪のひとつくらいするべきなのに…


気分が悪くなった僕はさっさとお店を出た。


まだ時間はある…


チャレンジしたらいいことがある…


いいことがある…!!


僕はそう信じて1人でゲームセンターに行った。


UFOキャッチー…


苦手だけどやってみよう!


そう思ってコインを入れようとした時…


「ねぇねぇ、あの子絶対ヲタクだよね?」


「だよね、あの格好…ちょっとそっち気質だよね?」


「何かさ、男なのに…ちょっと無理かも。」


「あははっ、言い過ぎ〜!」


知らない女子高生達にバカにされた。


確かに僕はカッコよくないけど…


そんな風に言わなくても…


あぁ…何で女性ってこんなにも僕を傷つけるんだろう…


僕は涙が溢れないようにしながらその場を離れた。

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