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個室に入ると、黒い帽子にマスク、薄いデニムシャツを着た男の人がいた。


この人がトシオさん…


思ってたよりも若そう……


聖輝「あっあの…あなたが…とっ…トシオさんですか…？」


トシオ「初めまして、りょうくん。」


聖輝「はっ…初めまして…」


この人、ちょっと怪しすぎる……


店内にいるのに帽子にマスクなんて…


まるで変装しているような…


トシオ「ごめんね、場所分かりにくかったよね。」


聖輝「いっいえ…」


トシオ「今日はわざわざ来てくれてありがとうね。」


聖輝「いっいえ…僕の方こそ…会えて嬉しいです…」


僕…ちゃんと笑えてるかな…


警戒心が強すぎて、愛想笑いさえぎこちなくなってしまった。


トシオ「ごめんね、せっかく会ったのにこの格好は失礼だね。」


聖輝「あっいや…そんなことは…」


トシオ「では、改めまして…トシオです。」


そう言うと、トシオさんは帽子とマスクを外した。


聖輝「…えっ…？？！」










僕は一瞬目を疑った。















だって、目の前にいるトシオさんは…















僕がよく知っている…















いや、誰もがよく知っている…















あの超有名人の…


















































大野智だった。