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愛が、はじまるとき 「改訂版」

第1章 愛が、はじまるとき 「改訂版」

         21

 満さんが、わたしから離れて、コンドームをはずしたあと、優しく抱きしめてくれながら、
 「里美さん、
  セックスは、
  気持ちいいもんでしょう」
 「うん。
  びっくりしました」
 「よかった」
 「満さん、
  ありがとう」
 「私のせいじゃないよ。
  里美さんが、
  もともと、
  気持ちよくなれるからだを、
  持っていたんだよ」
 「わたし」
 「なに?」
 「わたし、
  いままで、
  なにをしていたんだろう」
 満さんが、わたしのあそこを、優しくティシュで拭いてくれた。
 そんなことも、初めてだった。
 優しく拭いてくれているのだが、からだが、ビクッビクッとなり、それが恥ずかしくて、満さんに抱きついた。
 「里美さんは、
  感じやすいし、
  たくさん濡れるんだね」
 「そう?」
 「ティシュが、
  ほら、こんなにびしょびしょだよ」
 「恥ずかしい」
 「いっぱい濡れるのは、
  知らなかったの?」
 「うん、
  拭いてもらったの、
  初めてだもの。
  恥ずかしい。
  きょうは、
  恥ずかしいことが、
  いっぱい」

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