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でも、愛してる 「改訂版」

第1章 でも、愛してる 「改訂版」

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 もちろん、わたしにだって、性欲はある。わたしにだって、と言うのはおかしいが。ドラマや小説の、ちょっとエッチなラブシーンでは、ドキドキするし、いいなぁ、と思っていた。
 いままでセックスをしなかったのは、清の言う、「してもいい人」が身近にいなかった、ということもあるのだろう。
 たぶん…
 いわゆるおつきあいをしたこともあるが、その人とは、セックスをするというような感じではなかった。してみたいという気持ちが、なかったとは言わないが…
 わたしの頭の中で、清の二つの言葉が、雷のように轟いてきた。
 「手嶋さんを、第一にします」
 「手嶋さんが、気持ちよくなるセックスをします」
 という言葉が。
 なかでも、
 「手嶋さんが気持ちよくなるセックスを、します」
 という言葉は、わたしの性欲に火をつけた。
 「ほんとに、
  わたしを、
  第一にできるんですか?」
 「できます」
 「断言するんだ」
 「手嶋さんを、
  第一にできると思ったから、
  話したんです」

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